高校時代の友人の彩は、バツイチで一人暮らしの女の子。
彼女は、私と同じようにネットショップを経営したいという夢を、持っていたようです。
これは初聞きで、驚きました。
しかも、その資金をパトロンが出してくれると言い出したのです。
同じようにネットショップ経営を夢見ている私にとって、激しい衝撃になりました。
だけどパトロンの意味が、いまひとつ飲み込めていない私。
莫大な資金提供をしてくれるともなると、援交やさらにグレードの高い愛人契約か?と思ってしまったのです。
「もしかして、男の人と関係を?」
「デートだけ」
「嘘でしょう!エッチなしで何するわけ?」
「デートのみ。ほとんどお食事にお付き合いって感じ」
「それでショップをオープンの資金を?」
「うん」
彼女の笑顔を呆然と見つめてしまいました。
「それ、パパ活的な感じ?」
「そういう、チャラチャラした女の子と一緒にして欲しくないんだけどね(笑)。だって、パトロンっていうのは女の子の夢を本気で応援してくれる人のことだからね」
夢を応援してくれる人。
それがショップの開業資金を出してくれる人。
私もそんな出会いが欲しい。
パトロンが欲しいと、思えて仕方がありませんでした。
「全くエッチはしない?完全になし?」
「本当にそういう関係じゃない。真剣に夢を応援してくれる人だからね」
私の心の中が、騒がしくなっていきます。
素晴らしい関係ではないか。
私の夢のお手伝いをしてくれる人がいるかもしれない。
出会いを探せたら、本格的にネットショップが開ける。
彩は、すでに出会いを自分のものにしている。
これは私にとって、チャンスの始まりなのではないか?
様々な思いが、交差しました。

 

 彩の話をくい入るように聞いてしまう自分がいました。
そこからいろいろな質問をしていくことになりました。
話を聞けば聞くほどに私に、とても必要な存在だと感じたのがパトロンです。